1
 大阪府の門真市と伊丹空港を結ぶ大阪モノレール本線の途中に、箕面へ向かう支線の乗換駅「万博記念公園駅」がある。
 この沿線に用があったので、途中下車を計画し、家を早めに出発したのであった。
 万博記念公園は、1970年の大阪万博の跡地である。
かつてはエキスポランドと云う遊園地もあったが、乗り物の事故があり、それを契機として遊園地は閉園されたという経過を辿っている。
 近年、エキスポシティというどちらかというと大人向けの施設が整備され、またその隣にガンバ大阪のホームである市立吹田サッカースタジアムも整備されているところである。
イメージ 2
万博記念公園駅で下車すると、真っ先に目につくのは、大阪万博のシンボルの太陽の塔である。
イメージ 3
イメージ 1

そしてその次は日本一の大きさを誇る高さ123mの大型観覧車(オオサカホイール)である。

イメージ 4
 先ずは駅から太陽の塔を目指して歩くと、万博記念公園の石碑や石坂泰三氏の胸像がある。
イメージ 5

石坂氏は、東芝社長、経団連会長であり、万博協会会長を引き受け、成功に導いた人物である。

 高速道路や中央環状線道路を陸橋で渡り、中央ゲートから公園内に入場してみた。
そして反時計回りに歩いてみる。
 太陽の塔の右手には、建物は皆無である。
花壇や、広場が整備されているが、見るべきものはない。
唯一当時の建物が残されている。鉄鋼館である。50年近くも経っているので、外観は老朽化が目立つが、内部は修復され、展示場や講演会場として活用されている。始めている。現在の名称は「EXPO’70パビリオン」と云う。
イメージ 6
 鉄鋼館の前には池が広がっている。夢の池と云う。
イメージ 7

池の畔にはそう大きくないヨットが展示されている。
これはわが国で初めて世界一周に成功したヨットで、「信天翁(あほうどり2世号)」と云う。

イメージ 8
 池を回り込むと自然文化園・日本庭園へのゲートとなるが、その付近から裏太陽の塔が見える。
イメージ 9
 ゲートを潜り進むと左手に「国立民俗学博物館」がある。
イメージ 10
 博物館の前を過ぎると日本庭園である。
日本庭園は、当時、日本の造園技術の粋を集めて造られた政府出展の提案であり、そのままの形が維持されている。
下の写真は、中央にある心字池を見たものである。
イメージ 11
              2
 これで、万博公園の右半分が終了である。
そして左半分であるが、自然文化園とのことで、季節の花や植物を楽しむことができる広い場所である。
しかしながら時節柄、見るべきものは皆無であったのは残念である。
 遊歩道を歩き、中央ゲートまで戻ったのであった。
 昼になった。
食事とするためにエキスポシティーへと向かった。
エキスポシティーには、大型のショッピングセンターの「ららぽーと」がある。
イメージ 12
 その、上部階にフードコート「フードパビリオン」がある。
その中は全国から有名店が出店されていて、お好みの料理を楽しむことができるようになっている。
イメージ 13
 まだ、観覧車が建設中のころ、ここには来たことがある。
その時は大阪名物の「〇〇…」を食べたので、今度は大阪以外にと、探してみた。
 少々値が張るが東京の天丼屋さんがあった。「日本橋 KK半之助」という屋号である。
この店に決め、行列に並んだのであった。
 順番が回ってきて、普通の天丼と味噌汁を頼み、呼び出しベルを貰い席を探したのであった。
待つこと5分ぐらいか、ベルに導かれ料理を受け取りに行ったのであった。
 なるほど、豪華な天丼である。
エビは大きなのが2尾、白いご飯が隠れ、天ぷらが丼からはみ出している。
タレもしっかりと掛けられているようで、美味しそうな色合いである。

 さあ頂いてみよう。

先ずはエビから。揚げたてなのか熱々である。
身もしっかりと引きしまっている。そして味は香ばしい感じである。

 他にも、各種の野菜天ぷらが乗せられている。そしてしっかりと揚げられている。
天ぷらとごはん、そして味噌汁と、順次頂いたのであった。
しかしそれだけでは終わらない。
なんと天ぷらの下から卵の天ぷらが出てきたのには、少なからず驚かされた。
そして崩してみると、半熟卵。
ごはんと共に、まろやかな味で頂き、KK半之助の天丼、大いに満足して店を後にしたのであった。
 エキスポシティーの駐車場からは、前回は工事中でその姿を見ることができなかった隣のサッカー場の、完成された姿を確認し、モノレール駅まで戻ったのであった。