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 岡山市で午後の所用があった日、出発を早目にして、昼食と駅の周囲の探索をと思いJR姫路駅で途中下車した。
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姫路は何度も来ているので、少々見飽きた感があるが、行っていないところもある。
今回その一つ、駅から近い「播磨総社 射楯兵主(いたてひょうず)神社」を訪れてみることにした。

 駅からは、アーケード街である「みゆき通り」を北の姫路城の方向へ進んで行く。
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神社は、姫路城の手前の東側にあるので、そろそろかなというタイミングで、東向きの通りへと変更して進んで行く。
都合15分も歩いたころ、神社前へ到着となったのであった。

 西参道入り口にある見事な総社御門の前である。

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城の方向に、白亜の天守閣が聳えているのが見える。

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 御門から入り参道を暫く行くと、神門を潜り、神社の広い境内へと出る。
先ずは拝本殿にお参りし、境内を散策してみることにする。
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 尚、本殿の祭神は、射楯大神すなわち五十猛(いそたける)神と、兵主大神すなわち大国主命である。
元々は別の所に祀られていたそうであるが、豊臣秀吉の姫路城築城の際に、城の中曲輪であった現在地に遷座されたと云われている。
 さすがに総社である。
数え切れない程の多くの摂社、末社が祀られている。
 先ずは、拝本殿の背後に、連結された合祀社が3棟、祀られている。
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上の写真は中央の十二社合殿である。
 また、その右手が東播総神殿、左手が西播総神殿である。
合計、20社以上の大世帯である。
 拝殿の斜め前には恵美酒社・住吉社の拝本殿が祀られている。
福娘を乗せた宝恵駕籠が繰り出す、初えびす祭が行われる神社である。
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 また拝本殿に向かって右手に、沢山の境内社が並んでいる。
猿田彦神、誉田別神を祀る「案内社八幡宮」、姫路刑部神、富姫神を祀る「長壁(おさかべ)神社」、菅原道真公を祀る「姫道天神社」である。
 もう一つ、神池の中に厳島神社も祀られている。
 そして境内の広場に戻ると、正面参道の入り口付近には神社の神使であり、知性の象徴で吉兆を授ける「撫でみみづく」が祀られている。
 ここで境内一周である。
正面の神門、一ノ鳥居から退出し、駅の方向へ向かったのであった。
 ゆっくり昼食をしている時間は残っていない。
駅前の山陽百貨店の北に南町栄通り商店街がある。
その入り口近くにラーメン専門店の「SS軒」があった。

古そうな構えの店である。

 期待はできそうであるが、万が一、店が一杯だったら別の店にしようと、暖簾を潜った。

 カウンターだけの店であり、客は数名、これならと、カウンターの奥に座ったのであった。

メニューは、ラーメン、ぎょうざ、ワンタン、ワンタン麺のみである。
ぎょうざも食べたいが仕事があるので、無理である。
ワンタン麺を注文して、暫く待つことになったのであった。

 意外と早くに、ワンタン麺が届けられた。

澄んだスープに、一通りのトッピングがなされている。
ラーメンと違うところは、3個の小振りのワンタンが乗っているところであろう。

 さあ頂いてみよう。
 先ずはスープ、アッサリ系の味である。
抵抗なく、すんなりと受け入れられる。麺はと云えば、中細のストレート麺、ほぼ白色に近い麺である。
もやしと絡ませると、シャキシャキ・シコシコで、よく合う。

 ワンタンとチャーシューを時々摘まみ、スープも飲みながら、美味しく頂いたのであった。
 後で調べてみるとこのSS軒は姫路のラーメン屋では、かなり老舗の店として知られている店だそうである。
50年前ぐらいの創業とのことである。
 ラーメン・餃子だけで50年も支持され営業を継続していることに感服した次第であった。
 新幹線の時刻も迫ってきた。姫路駅に急いだのであった。