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「うまいそば」の次は「おいしいラーメン」である。
 おいしいラーメンは大阪の道頓堀発祥のラーメンチェーン店の「どうとんぼりKM座(くら)」のラーメンで、ワンコインプラス少々で頂ける、コスパよしのラーメンである。
 奈良県の法隆寺の南にある広陵町をドライブしている時に、この店を見つけた。
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「大塚」という奈良を横断する「中和幹線」の交差点のすぐそばである。
「おいしいラーメン」がメニューにあるかどうか、に少しの不安があったが、とにかく入ってみた。

少しの行列があったが、行列している時に注文を聞いてくれる。
メニューが渡され眺めてみると、確かに「おいしいラーメン」があった。
迷わずそれを注文して、カウンターへどうぞ、と案内されたのであった。
 内部は広い店である。
100人以上は入れる店である。
注文は既に通っている筈なので、そのまま待つことになった。
 3分ぐらいで、意外と早く「おいしいラーメン」が出てきた。
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 一面に白菜のトッピングの上にチャーシューが2~3枚のせられている。
安いからと云って、少しの遜色もない。
カウンターにあったニラの辛子漬けをのせて、さあ頂いてみよう。
 先ずはスープ。
サラッとしたスープであり、濃厚なスープからは程遠い。
コクのある醤油系のスープで、KM座の独特の味である。麺はと云えば、中細の熟成されたストレートな麺である。

 これも、スッキリした食べやすいもので有るが、スープをよく吸う工夫がされているようで、 麺にも味が付いているという感触である。
 安いが美味い、KM座の傑作であろう。
 実は、KM座の本社はこの店のすぐ北、奈良県広陵町である。
素材も、奈良のネギと白菜を採用している。
しかしチャーシューの豚肉はイタリア産とのこだわりである。
 美味しく頂き、店を後にしたのであった。
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 さて、近場の探索である。
 ラーメン店の3区画ほど北に「馬見(うまみ)丘陵公園」があるので、訪れてみる。
広陵町とその北の河合町に跨る古墳公園である。
下図の左(南)のエリアが広陵町、右(北)のエリアが河合町である。
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 中央の入り口から入ると正面に古墳公園にはそぐわない近代的なデザインの公園館がある。
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それを横目に右方向へと向かうと「ナガレ山古墳」を見ることができる。

 100m強の前方後円墳で、発掘調査がなされ、そして復元されている古墳である。
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東半分は、石積みや円筒形の埴輪が露出されている。
また西の半分は、発見当時の様に、草でおおわれている。

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 とにかく見ごたえのある古墳である。
埋葬者は誰であろうか?
一説には、この辺りを支配した豪族の葛城氏であると云われている。
 ナガレ山を見て、南へと行く。
公園の南側の出入り口となる。
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 一旦公園を出ると、その向こうは竹取公園と云う公園である。
 場所柄、少々の奇異に感じるが、その理由は後で分かることになる。
 入り口の竹のモニュメントの中に、かぐや姫の姿が描かれている。
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 そして古代住居広場があり、復元された高床式倉庫や竪穴式住居が復元されている。
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 公園の東隣りは、巣山古墳である。
前方後円墳で、周濠も伴っている見ごたえのあるものである。
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220mもあるもので、この馬見丘古墳群の中では最大のもので、国の特別史跡でもある。
被葬者は、葛城氏の長の葛城襲津彦(かつらぎのそつひこ)と云う説が有力と考えられている。

 巣山古墳の後円部の西に、讃岐神社という式内社が鎮座している。
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この讃岐神社の創建は、「竹取物語」の創作と同じころである。
竹取物語の冒頭には、竹取翁の名前が讃岐造と書かれているので、「竹取物語」は讃岐神社の讃岐造をモデルにして造ったとの言い伝えがある。

この場所に竹取公園を造ったのは、理にかななっていると思われる神社である。