1
 大阪には「黄そば」と呼ばれる麺料理がある。
中華麺を和風醤油出汁に入れて食べるものである。
地元では「きぃそば」と呼んでいる。
 これを食べてみようと大阪環状線の天満駅で途中下車した。
駅の改札口を出ると、そこは全国一の長い商店街「天神橋筋商店街」である。
その長さは2.6Kmもある。
 天満駅はその商店街の中ほどの4丁目にあり、駅の斜め北の直ぐの所に「DIそば」という店がある。
イメージ 1

この店の創業は昭和48年だそうである。
店頭ショーケースには、黄そばの写真メニューも出されている。

 早速入店してみよう。
奥にカウンターが続いている細長い店である。
空いているところに腰を掛け、表で見た「黄天そば」を注文したのであった。
 待つこと2,3分、「きぃそば」が出てきた。
イメージ 2
 真ん中に大きめの天麩羅、そして刻み葱、隠れるようにとろろ昆布である。
麺はもちろんのことストレートの中太の中華麺で、期待が持てる。
 先ずは出汁、鰹・昆布の関西風の饂飩出汁である。
天麩羅は干しエビが入っている。
そして最初はサクサクであるが、出汁を吸って柔らかくなり、麺に纏わり付くようになる。
天麩羅そばの特徴である。
 麺はツルツル、蕎麦のような引っ掛かりがなく、噛み応えも優しい。
これぞ「きぃそば」であり、満足した次第である。
 さて食事の後は付近の探索である。
              2
 天神橋筋商店街の1本西の道路は天神橋筋という道路である。
その道路の向こうは扇町公園と云い、地下鉄の駅「扇町」も道路の下にある。
この公園を歩いてみることにする。
イメージ 8
 先ずは、南側(下側)からである。
公園の南の入り口にはナンバーリングされた黒い直方体の石が並べられている。
イメージ 3

かつてこの公園には水泳競技場の「大阪プール」があった。
その飛び込み台のモニュメントである。

 このプールで多くの国際大会が開催され、幾多の世界新記録も生まれたと云われる。
また、プロレスなどのイベントも開催されたと云われる。
その後、大阪プールは港区朝潮橋の国際見本市会場後に移転している。
 大阪プールに隣接して、補助プールとして利用されていた扇町プールはリニューアルされ現存している。
25mの公認短水路の屋内プールで、夏期には屋外プールもオープンされるとのことである。
イメージ 4
 公園の東北向こうに先ほどから独特の建物が見えている。
イメージ 5

かつてあった大阪市立工業研究所の跡地に建っている関西テレビ放送の「カンテレ扇町スクエア」である。
この建物の中には子供のための遊び博物館「キッズプラザ大阪」がある。

扇町プールの間を抜けて行くと小高い丘の上へと出る。
丘の上からカンテレスクエアを眺めて見ると、大きなキャラクターが描かれている。
「ハチエモン」と名付けられたマスコットキャラクターだそうである。

イメージ 6
 丘を北側へと降り、カンテレの前を過ぎると、大阪市の北区役所である。
その前を過ぎると、天神橋筋に大阪環状線の鉄橋が架かっている。
イメージ 7
 鉄橋の下を右手の東へ行き、天満駅に戻ったのであった。