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 大阪造幣局の桜の通り抜けを見てみようと、JR東西線の大阪城北詰駅で下車した。
大川の方向である西へと歩く。
先ずは藤田邸跡の公園前を通過する。
藤田邸の跡はこの公園の他、藤田美術館、太閤園、大阪市公館などとなっている。
 この藤田とは藤田財閥を作り上げた藤田伝三郎氏のことである。
氏は備前岡山藩の時代から行っていた児島湾の干拓事業を完成させたことで良く知られる。
また氏は、五代友厚の後を受けて、大阪商法会議所の第2代の会頭にもなった人物である。
 旧藤田邸前を通過すると大川に架かる橋に出る。
川崎橋という歩行者専用の橋である。
 橋の上から造幣局を眺めてみると、桜は見えないが川べりに屋台が並んでいる光景が見える。
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 橋を渡ると造幣局の南門である。
ここから北門へと桜の通り抜けが始まる。
 天気が良いので、流石にすごい人出である。
外国人の旅行客もかなりの多さである。
門前に撮影用の「自撮り棒」禁止の警告が掲示されているのもそれ用であろう。
 通り抜けで、最も良く目立つのはピンクの八重桜、お馴染みの「関山」である。
全部で三百数十本の内の五分の一はこの桜である。
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 白い花を付けている桜で最も多いのは「松月」で、園内には十本ある。
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 そしてそう多くはないが、御衣黄(ぎょいこう)の花は独特であり、これぞ必見の価値ありである。
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 「今年の花」では、「牡丹」が選定されている。
牡丹とは、大島桜系で花はふっくらとして牡丹に似ているところから名付けられたとのことである。
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 通り抜けは、人の流れに沿って30分もあれば北門へと到着する。
 北門を出ると国道1号線である。
その道の向こうに「泉布観(せんぷかん)」という建物が健在である。
この建物は、造幣局の前身の造幣寮の応接所として明治4年に建てられたもので、国の重要文化財に指定されている。
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 造幣局から国道に沿って大川に架かる銀橋を渡り東へ少し歩けば、京橋と云う繁華街である。
昼を京橋で食べてみようと、向かったのであった。
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 京橋という所は雑多である。
別の言い方をすれば、何でもあるという所で、B級グルメを探すのに苦労は要らない。
 立ち飲みも多いが、昼間からは気が引ける。
ラーメンにしようと、店を幾つか渡ってみた。
 煮干しラーメンの有名店もある。また、京都北白川の有名店もある。
また、うどんも美味い。
作戦変更しようか? と思った時「HK」という屋台風の店の前を通った。
ここは京橋では良く聞く店である。
 花を見た後での花である。
 それに一度行ってみたかったので、暖簾を潜ったのであった。
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 店は狭い。カウンターで10人程の店である。
席はあった。奥も空いていたが通行困難である。
入口に席を決めて、さあ注文である。
 メニューが見つからない。仕方ないのでカウンターの中に聞いた。
豚骨ラーメンと醤油ラーメンがあるとのこと。
大阪の豚骨も外せないが、美味い醤油ラーメンは大阪ではあまりお目にかからない。
醤油に決めて、発注を完了した。

5分くらい待った。
醤油色の中華そばが出てきた。

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 トッピングは、大きめのメンマ、少し厚めのチャーシュー3枚、刻み青ネギ、海苔、そして煮玉子である。
隣にいた若者が親切に辛子高菜の壺をまわしてくれたので、少々入れる。
スープは半透明、醤油色である。細かい背脂のようなものが一面に浮かんでいる。
見るからに美味そうである。
 コショーを振り掛け、さあ頂いてみよう。
 スープは意外と濃厚な醤油味であり、少し辛いかと思うほどであるが、脂分と絡むとまろやかな味わいとも云える。
メンマはあまり煮込まず漬け込まずである。
 しかしチャーシューはしっかりした軟らかさである。
 麺は中細のストレートで、これは結構いける。
半熟煮玉子も絶妙な味付けである。
 総合して、美味い中華そばである。
人気があるというのも良く分かった。
 隣で食べている豚骨も美味そうである。
次回は豚骨をと、店を後にしたのであった。