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 何度か目になるが大阪市営地下鉄の「長居駅」で途中下車した。

長居と云えば駅の東に長居公園が広がる。

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 長居公園は、大阪女子マラソンのスタート・ゴールの陸上競技場ヤンマーフィールドと共に、Jリーグのセレッソ大阪のホームグラウンドのヤンマースタジアムやキンチョウスタジアムがあるところである。
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公園の中を歩いてみると、時節柄、桜の花が彩を与えている。
名前は良くは分からないが、白い花を付けている木、ピンクの花を付けている木、華やかな争いが始まっている。

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 公園の中を北へ向かうと、知らなかったが、寺院がある。
「曹洞宗 含松山 臨南禅寺」の石標が建てられている。
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どのような寺なのかは分からないが、山門を潜ってみる。
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 説明文に、福井県永平寺、神奈川県總持寺を両大本山とする曹洞宗の寺と書かれている。
江戸時代の初めに、上方代官の鈴木三郎九郎重成公が先祖の菩提を弔うために開基した寺とのことである。

右手に「臨南之森」の石碑がある。

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かつては広大な森が広がっていたそうである。

 その森の中に樹齢700年という椎の木があり、白蛇の棲む木として親しまれていたとのことであるが、台風で倒れてしまい、今はその幹の一部のみを残している。
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この白蛇、長居公園から500mほど西にある万代池に棲む白蛇と夫婦とも兄弟とも云われ、時折、二つの精が臨南の森を仲良く逍遥する姿を見掛けたと伝えられてもいる。

 寺を後にして北へと進むと右手にメインのヤンマースタジアムがある。
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イベントは何もないので、静かな風景である。

 また左手にはサブのキンチョウスタジアムがある。
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ここも何もないので、階段に座る人影を見掛けるだけで静かなものである。

 振り返ってみると、割と狭い通路で、2つのスタジアムが並んでいる雰囲気である。
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試合のある日の賑やかな光景を想像したのであった。

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 長居公園の外へと出て、西へ行くと阪和線の高架線路を潜る。
更に西へと行くと、あびこ筋に出る。
 丁度昼時である。
あびこ筋の向う側に、食事が出来そうな店がある。
「天ぷら Mや」である。
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表まで行ってみると、コスパが良さそうな豪快な天丼の立て看板が立っている。
この店に決めて、暖簾を潜ったのであった。

店の中は比較的広い。
数卓のテーブルと10席くらいのカウンターである。
カウンターの向うには酒類が並ぶ居酒屋風である。
空いていたので、テーブルに腰を降ろし、やってきた接客嬢に豪快天どんセットを注文して、暫く待つことになった。

 カウンターの中から、マスターらしきが天ぷらを揚げている音が聞こえてくる。
先客のであろうが、期待が持てる楽しみな音である。
 5分くらいして天どんセットが出てきた。
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 なるほど豪快である。
一本の穴子、それに大きな海老、そして野菜の天ぷらである。
聞いてみると野菜は、菜の花とエシャレットとのこと。
さあ頂いてみよう。
 軽く天つゆが掛けれれているので、材料の味を損なうことなく頂くことができる。
揚げたての穴子は、フワフワで美味い。
海老は、プリプリとしている。
 菜の花は、苦みもなくこの季節を味わうことができる。
エシャレットは若干の癖がある味であるが、若いので嫌味はない。
 味噌汁はシジミ汁、もう少し量が欲しいくらいである。
付け合わせのサラダはマカロニ、ネットリとしているので、全体のバランスに良い。
 天麩羅を主体に、あっちこちと美味しく完食したのであった。
 後は地下鉄の駅に戻るだけ。
束の間の途中下車を楽しんだのであった。