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 宮城県仙台市に、市民のソウルフードとして「麻婆焼きそば」なるものが紹介されている。
そこで、仙台まで出かけたついでに店を求め、泉区の地下鉄泉中央駅まで出かけてみた。
 駅の南の大通りを西へ5分位歩くと、中華料理の「MNM」と云う店がある。
店前には、「仙台元祖 マーボー焼きそば」の幟も立っている。
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これは間違いないと、早速入ってみた。

 カウンター7~8席とテーブル6~7卓の店である。
先客は半分くらい埋まっている。
お冷やを出してくれた店員嬢に、目的の「マーボー焼きそば」を注文した。
 他にも焼きそばとしては、マーボー揚焼きそばや、五目、豚肉細切り、海老などのそれぞれの焼きそばと揚焼きそばがあり多彩である。
 10分位待った。
焼きそばとスープが出てきた。
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 見た感じはマーボー豆腐そのものである。
下に麺が隠れているのは間違いないので、探って確認してみた。
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少々腰が有りそうな中華麺である。
即ち炒めた麺の上にマーボー豆腐がたっぷりと乗せられた料理である。
いわゆる餡かけ焼きそばのマーボー豆腐版である。

 早速頂いてみよう。
 マーボー豆腐と麺を上手く絡めるのは難しい。
と云うより絡まない。
スープの中華レンゲを駆使してマーボーを食べ、箸で麺を食べるという交互動作になってしまう。
 しかし麺の硬さとマーボーの柔らかさに加えて辛味が良くマッチする。
量は少し多いかと思ったが、シッカリと完食してしまったのであった。
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 さて、この仙台麻婆焼きそばであるが、TV番組のケンミンショーで取り上げられ一躍、知られるようになったと云われる。
仙台及び宮城では「伊達美味・仙台マーボー焼そば研究会」なるものが発足し、加盟店は40数店となっている。

ルールは、次の3つだそうである。
①マーボーであれば良く、豆腐とは限定しない。
②麺は焼くか、揚げたものとする。
③宮城県中華飲食生活衛生同業組合の認定人が認定したものとする。

 このマーボー焼きそば、70年代の前半に仙台市内の中華料理店「まんみ」の賄い料理であったものを客に提供したのが始まりだそうである。
しかし人気メニューにはならなかったまま、多くの仙台市民は知らなかったが、ずっとメニューには載せられていいたそうである。
 なぜこうなったか?
それは上述のTV番組である。
TV放映後、中華料理店にてマーボー焼きそばを注文する客が増え、対応に苦慮した結果、「まんみ」が中心となって「仙台マーボー焼そば推進委員会」を設立、以後ご当地グルメとして積極的に普及させてゆくことになったとのことである。
 現在はどうなっているのであろうか?
確かにこの「MNM」の泉中央の店でも、半数ぐらいが焼きそばを、その半分位がマーボーを注文していた。
市民や観光客への普及はそれなりにあるものと思われる。
さて泉中央駅の近場の名所である。
先ずは駅の直ぐ南の七北田公園に、サッカーJ1のベガルタ仙台のホームグラウンドの仙台スタジアムがある。
命名権により「ユアテックスタジアム仙台」と云う。
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 スタジアムから少し東の七北田公園に隣接したところに「二柱(ふたはしら)神社」が鎮座している。
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 平安時代に創建された神社で、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)、伊邪那美命(いざなみのみこと)の夫婦神二柱を祀っている。
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それ故この神社は、恋愛成就のパワースポットとして知られている。