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 牡蠣はこの時期でも食べることができる。
それは冷凍技術が発達したお蔭である。
 牡蠣と云えば岡山備前市の日生や兵庫の相生などが知られる。
夏場でも牡蠣の料理が食べられるとのことで、JR赤穂線の西相生駅で下車した。
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 駅の東に相生産業高校がある。
その横を通り抜け、佐方川に沿って東方向の相生湾に向かう。
最初は右岸、そして途中から橋を渡り左岸を歩くと、白龍城(ペーロン城)と云う道の駅兼用の建物が見えてくる。
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 白龍城は、支那風の建物である。
三分の一はペーロン祭用の艇庫、三分の一はスーパー銭湯、そして残り三分の一が道の駅である。
この道の駅のファーストフード白龍(ペーロン)と云う軽食コーナーで、牡蠣カレーや牡蠣ラーメンが食べられると云う。
 到着が早過ぎた。
営業時間前である。
仕方がないので、近場を見学してみることにした。
 先程の佐方川は既に相生湾となっているが、湾を挟んでIHI(石川島播磨重工業)の大工場がある。
その工場を見学する訳にもいかないので、別の所を当ってみる。
 白龍城の国道を挟んで斜め前に相生の中央公園がある。
この公園へ入ってみた。
スポーツグラウンドがあるが、更に右手に何やら建物が見える。
 行って見ると一つは相生市の図書館、その奥は相生市の歴史民俗資料館である。
資料館には興味があるが、残念ながら休館日、他を探してみた。
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 ネットの情報によると、この辺りは中世の播磨の覇者赤松氏が築いた那波浦城の跡地と云うことである。
図書館から更に高い部分に登ってみると、土塁を形作ったものの様な所が見られる。
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 そしてその先に何故か世界方位塔が立っている。
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その先に那波中学校があり、この辺りが主郭と云われている。

 遺構らしきものは、先ほどの土塁状のものの他に何もないが、雰囲気は十二分に感じることが出来たのであった。
 尚、この東に湾の水路を挟んで大嶋城があったと云われている。
歴史的には相生は、戦いの舞台であったのである。
 そろそろ、白龍城へ戻っても良い時刻である。
湾沿いの道を戻り、軽食コーナーへ到着したのであった。
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 注文は前金性である。
牡蠣味噌ラーメンを注文し、席に着いたのであった。
 この店はセルフサービスの店であった。
暫くして呼ばれたので、牡蠣味噌ラーメンを受け取りに行ったのであった。
味噌ラーメンに牡蠣が3粒乗っているスタイルである。
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 さて、頂いてみよう。
先ずは味噌スープであるが、若干の濃厚で美味い味噌ラーメンの部類に入る味である。
麺は細麺のストレートで、味が絡まってこれも美味い。
牡蠣はプリプリとまではいかないが、それなりに牡蠣の風味は出ていて、安心した次第であった。
 歩いたことで多少の汗はかいていたが、熱いラーメンを美味しく最後の一滴まで頂いたのであった。

セルフで食器を返す際に店員嬢に聞いて見た。
「味噌は牡蠣味噌なの?」
「いいえ、違います。私は良くは分かりませんが、3種類の何かをブレンドしてるようです」
とのことであった。

 「美味しかったです」
と言葉を残し、白龍城を後にしたのであった。