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 神戸の八宮参りとラーメン探訪、3日目である。
後は七宮神社を残すのみとなった。
今回はJR神戸駅で下車した。
 駅前南陸橋を渡り、高速道路の下にある国道2号線を和田岬方向に歩いて行く。
陸橋からは、クリスタルタワーとハウジングデザインセンターのビルが綺麗に見える。
 暫く歩くと高速道路がカーブして和田岬方向へ行く道とに別れる。
その別れた道の三角形の所に七宮神社が鎮座している。
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 この辺りは兵庫区七宮町である。
 早速神社にお参りする。
この神社は今までの神社とは少し変わっていて、平清盛が福原遷都をしたときに、兵庫津の北浜の産土神として元あった会下山(えげやま)からこの場所に移したとの謂れがある。
祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)良く云われる大国主(おおくにぬし)の尊で、素戔嗚・天照の誓約になる子息子女の神ではない。
 ご朱印を頂いたので、後は満願成就で生田神社にお参りするだけとなった。
神戸駅へ戻る道すがら、何か目新しいものは無いか? と歩を進める。
 稲荷神社がこの周りに2社もあった。
一つは竹尾稲荷神社、もう一つは鎮守稲荷神社である。
鎮守稲荷神社には、江戸中期から後期に活躍した淡路生まれの海運商高田屋嘉兵衛が寄進したと云う燈籠、そして源平合戦でこの辺りで落命した平敦盛の兄、平経俊の墓がある。

 このようなあまり馴染みが無い史蹟見学ができたので、それに満足して神戸駅から三ノ宮駅に戻ったのであった。

生田神社にお参りする前に先ずは腹ごしらえである。
前々回、一宮から二宮に行く時に見つけた「MTラーメン」に行ってみた。
行列はないが、入ってみるとほぼ満席であった。
MTラーメンは和歌山を代表する老舗のラーメン店で、神戸に展開をしたものである。
期待はできる。

早速、標準のラーメンを注文して暫く待った。
 カウンターの中では、若い女性の調理人がラーメンを、若い男が焼き飯と餃子を、順番に作っている。それとあと2人の男女は接客やら食器回収と洗い物で忙しそうに動いている。
 カウンター越しにラーメンが出てきた。
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 淡口醤油で味付けされたような色で、醤油醤油はしていない。
麺は細麺のストレート、具はチャーシューにメンマに刻み葱、ナルトものっている。
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 早速、頂いてみよう。
スープはやはり豚骨醤油だが、和歌山の本場よりも少し辛めである。
神戸っ子の好みなのかも知れない。
麺は好きな細さなので美味い。
メンマ、チャーシューともに柔らかく仕上げてられていて、スープに良く合う。
しっかりと和歌山ラーメンを堪能させていただき、店を後にした。さて生田神社である。
このラーメン屋の西にある加納町の大歩道橋を渡り、更に少し西へと歩く。
生田神社の裏手に出る。
地震で新築されたNHK神戸放送局の建物を前に見て左手の税務署横の西門から入って行く。

 境内は直ぐに生田の森になる。
森には入らないで正面に回り込み、先ず参拝である。
祭神は稚日女尊(わかひるめのみこと)で、天照大神の幼名とも妹とも和魂(にぎみたま)であると云われている。
元々は新神戸駅の裏の布引山に祀られていたが、平安時代の初頭に山崩れが起こったため、付近の村人たちが生田の森に御神体を移して祀ったと云われている。社務所にてご朱印を頂いた。
また、生田神社には見事な楼門もある。

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 末社では生田の池の中に弁天さんの市杵島神社、蛭子神社、稲荷神社、正面入り口付近の両側に海の神の大海神社、酒の神の松尾神社等が祀られている。
 参拝客も結構いる。
若者が多い。
駅から近いと云うこともあり、縁結びを意識して、ショッピングのついでについでにと云うことであろうか?
 神社正面の道路は生田ロードと云う。
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 これを歩くと直ぐにJRと阪急の線路に当たる。
線路沿いを左に行くと三ノ宮駅と三宮駅である。
途中に最初に行ったYGラーメンの屋台もある。
ここで一周である。
 生田裔神八社(いくたえいしんはちしゃ)プラス生田神社のミニ旅、神戸のラーメンにも満足して無事終了である。