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 神戸ほどの大都市になると全国の色んな食べ物が集まって来ていて、その時に応じて楽しむことができる。
先日は垂水の駅近くで岡山の笠岡ラーメンを頂いたが、それはそれとして今度は「三ノ宮」の途中下車を楽しむことにする。
 「三宮」と云えば、三宮神社が駅名の由来であるが、JRの駅名だけが「三ノ宮」で、その他の鉄道の駅名は全て「三宮」と「ノ」が入っていない。
最近この違いに気づき何故だろうと考えてみるが、分からない。
恐らくは当時の国鉄が「ノ」を間に挟んで、駅の名称であることを分かり易くしたものであろうか?
はたまた、「さんみや」と読まれるのを防止したものであろうか?
 同じような事例がJR西宮駅にもあった。
開業当時は「西ノ宮」だったそうであるが、地元からの請願により市名と同じ「西宮」に変えたと云われている。
大したことではないが、「三ノ宮」と表現したら、JRの駅であると云うことを覚えておくと便利である。
 さて、三宮では有名な屋台風の長浜ラーメンの店に行って見ることにする。
YGラーメンと云う。
三ノ宮駅の西口を出て、阪急駅に沿って歩き、北に渡った所に赤い暖簾が掛かっているので分かり易い。
ワンコインで本格派の長浜ラーメンを食べさせてくれるので、時間が無い時には便利であり、それでいて美味い。

途中下車して行ってみた。
10人程で満席の道路に開かれたカウンターでの立ち食いである。
2人分程空いていたので、まずはラッキーである。
基本のラーメンを注文した。
すぐに作り始めるので、出てくるのが早い。
前金制なので、あとの御勘定も要らない。合理的である。

 長浜ラーメンであるから、スープは豚骨である。
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 一口掬って味わってみた。
出汁は少し緩いかな? 脂が少し多いかな? そんな感じである。
麺は黄色い玉子麺のようなストレート麺、長浜にもこういうのがあるのであろう。
しかし、これは美味い。
 後はトッピングに大チャーシュー2枚、それに刻み葱と海苔である。
赤い細切り生姜を乗せて、すりごまを振り掛けてこれでオーケーである。
ニンニクがあったら尚よしであるが、カウンターの上には見つからなかったのは残念である。
 何のかんのと講釈しながら、スープまで完食したのであった。
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 もう少し時間があったので、寄り道をしてみることにする。
三宮の由来である。
三宮神社が起源であることは分かっているが、それじゃ一宮神社や二宮神社もある筈である。

ネットで探してみた。
あった。
何と一宮神社から八宮神社まであるという。

謂れは三宮の歓楽街の外れにある「生田神社」の関わりだそうである。
生田神社と云えば、もうだいぶ前、藤原紀香と陣内智則と結婚式を挙げたところである。
その生田神社を取り囲むように8つの神社が点在しているとのことである。
 生田神社、正式には生田裔神八社(いくたえいしんはちしゃ)と云い、何でも素戔嗚尊(すさのおのみこと)と天照大御神(あまてらすおおみかみ)との誓約により生まれた3女神、5男神を祀っているとのことである。
 それならばと云うことで、駅の観光案内所で地図を入手し、先ずは一宮神社から巡ってみようと歩き始めた。
北野の異人館街へ向かう方向である。
北野坂を右に逸れ、不動坂と云う坂を登り、途中で北に折れるとそこに神社はあった。
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 大鳥居は新しく、鳥居の中は駐車場であった。都会的である。
横の坂を登ると境内への入口がある。

この神社の祭神は田心姫命(たぎりひめのみこと)で3女神の長女である。
この神社は福岡の宗像大社より勧請したと云われている。
創建は4世紀ごろで、北野村の鎮守社として鎮座している。

 社務所に神官がおられたのでご朱印を頂き、先ずは一宮神社の参拝を済ましたのであった。
 次は二宮神社である。
三宮の北側の山手幹線とフラワーロードが交差する加納町の交差点まで戻り、そこから東へ進む。
途中、他県から来ている有名なラーメン屋さんを発見した。
今度行って見ようと場所を記憶に留め、更に東に向かう。
 途中の交差している通りに「二宮筋商店街」というアーチが架かっている。
これだな、と思いその道へ入る。
路地を見ながら進むと、神社らしき雰囲気のところがあったので、そこへ向かう。
二宮神社である。
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 参拝者も女性ばかりであるが、結構いる。
祭神は5男神の長男である天忍穂耳尊(あめのおしみみのみこと)と応神天皇である。
酒樽が多数奉納されているのも何かの関係がありそうだが、深くは詮索せずご朱印を頂いて、続きは次回としようと、三ノ宮駅に戻ったのであった。