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 JR東海道本線の西の終点は神戸駅である。
 神戸駅から先は山陽本線となり、その終点は九州福岡県の門司駅まで至る山陽本線である。
 その神戸駅で下車する。
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 駅の東側の海側は「ハーバーランド」と云う。
 阪神・淡路大震災の3年前に、旧国鉄の湊川貨物駅や、川崎製鉄・川崎重工といった沿岸一帯の跡地を活用して開発された街である。
 
 神戸駅からハーバーランドへは神戸ガス燈通りという道路が繋げている。
 その道路が突き当たるのは「モザイク」と云う。ショッピングビルである。
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 モザイクという名の通り、個別の商店の建屋が集合したような造りで、それぞれに趣がある。
 主には食事処であり、多彩なジャンルがあり、お好みの店に行くことができる。
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 以前から行きたいと思っていたが、中々その機会がなく、やっと今日になって訪問機会が訪れたのであった。
 
 実はこのモザイクに出石皿そばの店であるHMKという店がある。
 HMKの本店は豊岡市出石であるが、その神戸の店である。
 案内図を片手にその店を探す。
 やっとのことで見つけて、早速の入店である。
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 店内はテーブル席ばかりで、7割程度の込み具合である。

 2人掛けテーブルに腰を下ろし、さて注文である。
 皿そばだけでも良かったが、メニューには丼と組み合わせた定食があり、旨そうである。
 少し悩んだ末、海鮮丼とのセットを注文し、暫く待つこととなったのであった。
 10分ぐらいして海鮮丼のセットが出てきた。
 3枚の皿そばとのセットである。
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 サラダ、香の物付きである。

 海鮮丼には、甘エビ、ホタテ、サーモン、イカ、アナゴが乗せられている。
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 先ずは皿そば用の出汁を作り、丼と交互に頂いたのであった。

 出石皿そばは久しぶりに頂いたせいか、少し硬く感じたのであったが、やはり全粒粉の蕎麦で、当たり前と云えば当たり前であろう。
 そして最後の楽しみは蕎麦湯である。
 蕎麦湯をリクエストし、出汁を薄める形で、最後まで美味しく頂いたのであった。
 出石皿そばは、江戸時代の中期の1700年代の初め頃、信州の上田藩から出石藩に国替えとなった仙石氏が蕎麦職人を連れてきたことに始まるとされている。
 また、出石焼の白い皿に小分けされた手法は、幕末の頃からは始まったとされている。
 久しぶりに出石皿そばを味わった。
 この後は、モザイク周辺の探索である。
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 モザイクの東側は入江を挟んでメリケンパークである。
 おなじみの景色を望むことができる。
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 少し北側である。
 ポートタワー、ホテルオークラ、海洋博物館である。
 ほぼ正面には、オリエンタルホテルが独特の形を保っている。
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 眺めを南に移すと、ポートアイランドのビル群が見える。
 背の高いワールド本社ビル、ポートピアホテル、そして手前に神戸学院大学が見える。
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 目をモザイクの下の海岸線に移すとそこは乗船場、丁度クルーズ船のコンチェルトが接近している所であった。

 優雅な風景である。
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 モザイクを納得したので、離れることする。

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 北側から出るとその交差点の対角線に石碑が立っている。
 「史跡 明治天皇御用邸跡」と刻印されている。
 この辺り一帯の4000坪は、皇室の御用邸だったとのことで、その後三菱倉庫が買い取り、現在のモザイクなどハーバーランドの一部になったとのことである。
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 神戸駅に戻る方向で、もう少し探索をしてみる。

 上部に風水を意識して穴が空けられたクリスタルビルの向こうの線路側に蒸気機関車D51が静展示されているのを発見した。 
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 昭和19年に製造されたもので戦時型と云うそうである。
 生涯を通じて北海道で活躍していたそうで、切り詰めされたデフレクタに密閉型キャブが北海道型の特長だそうである。
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 ここで探索を終了し、神戸駅へ戻ったのであった。