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京都と奈良を結ぶ路線の一つに近鉄電車の京都線がある。
JR京都駅に共存する近鉄京都駅と奈良市の大和西大寺駅を結ぶ路線である。
JR京都駅に共存する近鉄京都駅と奈良市の大和西大寺駅を結ぶ路線である。
大和西大寺から奈良市内中心の近鉄奈良駅までは2駅であるので、直通・乗り換えどちらでも、容易に奈良の中心地に行くことができる。
一方、JRの在来線でも京都と奈良を結ぶ路線がある。
この路線はJR奈良線と云う呼称である。
この路線はJR奈良線と云う呼称である。
尚、近鉄では奈良線と云えば、大阪難波から生駒山をトンネルで抜け近鉄奈良とを結ぶ路線のことであるので、若干の混乱が生じることもある。
前置きはこれくらいにして、このシリーズでは近鉄京都線の各駅に途中下車して、その駅周辺の名所や名物を訪ねてみることにしている。
先ずは近鉄の京都駅である。
京都駅の南西部分が近鉄京都駅である。
新幹線の中央改札と通路を挟んで反対側が近鉄の改札口となっている。
最近、近鉄京都駅に変わった形のものができている。
ホームの上に建設された「ホテル近鉄京都駅」である。
ホームの上に建設された「ホテル近鉄京都駅」である。
近鉄京都駅は、古都の奈良と京都を最短時間35分で結ぶ駅として、観光客に重宝されていることは間違いのない駅である。
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京都駅と云えば、JRをメインにした駅である。
近鉄電車もその一部を占めるくらいで、あまり良くは知られていない。
近鉄電車もその一部を占めるくらいで、あまり良くは知られていない。
京都駅の名物と云えば、沢山のものがあるが、戦前・戦後の歴史を引っ張て来ているのがラーメンであろう。
京都駅の東側に東海道線や奈良線の線路を跨ぐ高倉通りに架かる「高倉跨線橋」がある。
通称「たかばし」である。
その「たかばし」を渡った北側に、2軒の老舗ラーメン店が並んでいる。
そして、いつも行列がある。
そして、いつも行列がある。
手前(南側)が「本家第一旭」、北隣が「新福菜館(しんぷくさいかん)」である。
同じ日に2つの店を訪れてラーメンを食べるのは苦しいので、日にちを変えて訪問してみた。
先ずは手前の第一旭である。
第一旭は、豚骨出汁に京都伏見の老舗の生醤油を合わせたスープである。
豚骨スープと云えば、博多ラーメンに代表される白濁であるが、この第一旭では、白く濁る前の旨味だけが出ているほんの一瞬に取れる清湯(ちんたん)スープを取り、使っているとのことである。
豚骨スープと云えば、博多ラーメンに代表される白濁であるが、この第一旭では、白く濁る前の旨味だけが出ているほんの一瞬に取れる清湯(ちんたん)スープを取り、使っているとのことである。
麺も中太、スープ吸い込んで、バランスの良い太さである。
更に焼き豚、九条ネギと合わせて絶妙の濃厚な味を出しているのもこのラーメンの特徴である。
さて、隣の「新福菜館 本店」である。
創業は1938年と云うから、太平洋戦争が始まる前である。
創業は1938年と云うから、太平洋戦争が始まる前である。
ここのラーメンはスープがブラックであることで、良く知られている。
見た感じでは、富山の富山ブラックとよく似ているが、富山のはただただ辛いだけであるが、ここのは色に比して、その黒さからは考えられない美味しく味わえるラーメンである。スープは、鶏ガラと豚骨ベースの醤油スープで、このようなものが良くできるな、という感じである。
見た感じでは、富山の富山ブラックとよく似ているが、富山のはただただ辛いだけであるが、ここのは色に比して、その黒さからは考えられない美味しく味わえるラーメンである。スープは、鶏ガラと豚骨ベースの醤油スープで、このようなものが良くできるな、という感じである。
比較で云うと、第一旭の方が軽めの濃厚、新福菜館の方が重めの濃厚であるが、食べる日の気分によって変わるので、どちらがどうと云えない、ラーメンである。
ただ、何十年とこの店がこの場所で営業し、今も行列であると云うのは、ただ敬服する限りである。