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 JR京都駅で下車し、七条通りを歩き、京都市の中央市場を目指すことにした。

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京都駅の駅前の通りを挟んで京都タワーが建っている。

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 京都タワーは、今から50数年前に建設された地上高131mの塔である。
 デザインは、鉄骨による無骨なタワーでは京都の表玄関には相応しくないとして、白い円筒状の優雅なデザインとなったと云われる。
市内の町家の瓦葺きを波に見立て、海のない京都の街を照らす灯台をイメージしたものとのことである。
 尚、当時は地上高60mを越える等については外観塗装に法規制があり、白と赤となっている。
 北の七条通りを越えると左手は東本願寺である。
 徳川時代の初期、本願寺の力を分割する必要性を感じた徳川家康が教如に命じて創建したものである。
先ごろ、改修工事が終わり、見事な御影堂門などがその姿を現している。
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 東本願寺から七条通りを進み、堀川通まで来ると西本願寺が佇む。
興正寺と本願寺の間には北小路門があり、潜り抜けると両寺院の間の土塀の間を進む。
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 そして右手に西本願寺の四脚門で国宝の唐門が建っている。
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 いつまで見ても見飽きなく、日が暮れるのも忘れるとのことから「日暮門」とも云われている。
 その先の左手に龍谷大学大宮キャンパスの正門がある。
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建物は重要文化財である。

 更に西へ進むと大宮通へ出る。
その西側には、高校野球で有名な平安高校、現在の龍谷大平安高校がある。
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 平安高校から大宮通りを南へ進むと、そこは梅小路公園である。
近年この公園の東地域に京都水族館が建てられている。
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 この公園はJR貨物の梅小路駅の跡地に平安遷都1200年を記念して作られた京都市営の総合公園である。
 公園の一角に、京都市電の静展示もなされている。
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 公園内を西へ進むと、行き着く場所は京都鉄道博物館である。
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 かつては、SLの動態展示で知られていたが、現在はどうなのであろうか?
博物館の柵外から、SL、初代新幹線、オレンジと緑の快速電車の静展示を見ることができる。
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 鉄道博物館から七条通りを西へと進む。
京都中央市場の雰囲気が匂ってくる。
 第一市場の西側の道新千本通りを北へと進む。
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 市場の雰囲気が、益々と濃くなってくる
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 しばらく進むと、一般人が利用できる関連10号棟か12号棟まで横に並んでいる。
食事処もある。
 順番に見てみよう。
11号棟まで来ると、そこに幟が建っていた。
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美味いのかどうかわからないが、イカとタコの和風カレーは珍しい。
入ってみることにした。

 店の名は、「BON」と云う。
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マスターが店前のガラス窓に飾りつけを行っていた。

 声がけをする「行けますか?」と。
 マスターは「大丈夫です」と、店内に案内してくれた。
 店内は色んなグッズで飾られている。
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壁一杯の山の写真を見つけた。
槍、立山、阿蘇などの写真である。

 マスターは若いころ山登りして、当時のフィルムカメラで撮影した写真とのことである。
上手い写真が所狭しと並んでいたのであった。
 さて、目的のタコとイカの新鮮カレーである。
マスターが一生懸命作ってくれている。
 その間も話が絶えない。
交通遺児のチャリティーでライブを店で開いているそうである。
その仕掛けのマイクや何やらがそのまま置かれていた。
 近年は東北大震災のチャリティーも併せて行っているとのことで、その関連の名刺も頂いたのであった。
 カレーが出来上がってきた。
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赤いジャムのようなものと鰹節、そしてワカメで囲まれている。

 マスター曰く、「その赤いジャムのようなものは、外国から仕入れた辛みの薬味です。適度にお使い下さい」と。
 先ずはカレーライスのみを頂いた。
甘めのカレーであることは間違いがない。
 次に赤いジャムを掛けてみた。
確かに辛い。これは大変だと思った。
 以後はその辛いジャムを掛けずに食べていた。
しかし面白いもので、徐々に甘いカレーが辛くなってきた。
 人間の舌って微妙なのだと、マスターに報告した。
にんまりとしたマスター、何も言わなかった。