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大阪で鹿児島ラーメンをとネットで探した結果、堺市に「M琴」という同一名の3店を見つけた。
系列店であろうと思われるが、どの店に行けば良いのか迷った結果、先ずは南海本線石津川駅に近い石津川店に行ってみた。
地図通りに店を探すが、その場所にはない。
閉店したのであろうか? 諦めざるを得ない。
 それならと云うことで、次はJR阪和線鳳駅から少し歩かないといけないが、その「M琴 鳳店」に向かうことにした。
鳳駅は堺市西区にある。
JRの支線の羽衣線の発着駅でもある。
 駅を降りて先ずは東に向かう。
大きな交差点に出たところを今度は北へと向かう。
西区役所の前を通過すると、前方に見えているのは先ほど乗ってきた阪和線のガードである。
その少し手前に目的の店はあった。
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 看板には居酒屋、焼肉、ラーメンと書かれている。
先ずは入ってみる。
カウンターと小上がり座敷の居酒屋風である。
 カウンターに腰掛けて、先ずはメニューである。
メニューのトップに「鹿児島ラーメン」と、間違いないようである。
量が不明なので、無難であろう並ラーメンを注文したのであった。
 待つこと5~6分、やや小ぶりのラーメンが出てきた。
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 白めのスープに、モヤシとネギ、メンマのトッピング、そしてチャーシュー2枚である。
 先ずはスープ、濃厚で無く、どちらかと云うと素直でアッサリ系である。
しかしどことなくコクがある。これならいける。
 次には麺、ストレートの細麺である。
この麺、最後まで食べて分かったが、途中でふやけたりはしない。
最初から最後までしっかりした硬さが変わらない麺であった。
 チャーシューは普通、特段の特徴は発見できなかった。
 最近は、豚骨ラーメンと云えば濃厚さを売り物にして、胃に負担大なのが多いように思うが、素直にサッパリと食べられるラーメンであることを実感したのであった。
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 鳳まで来たからには、和泉国一ノ宮「大鳥大社」への参拝である。
先の阪和線のガードを潜り、西方向へ住宅街を抜けると大鳥大社の森が見える。
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 入り口参道は東参道である。
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鳥居を潜り参道を左折すると、摂社の「大鳥美波比(みはい)神社」の鳥居と社名柱がある。
祭神は天照大神、菅原道真公である。

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 由緒は、天照大神が鳳凰と化して東方の鉢ヶ峰に降臨し、神託により武内宿禰がその場所に社殿を造営したが、そののち神鳳がこの地に移ったのが、美波比神社であるとのことである。
この神社の鳥居前には、道真公に関わる神牛も祀られている。
 神社の鳥居を背後として進むと、大鳥大社の拝殿前に達する。
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 神紋は少しの変わり種で、鳳の姿そのものである。
 拝殿の背後は本殿である。
本殿は、明治後期に焼失し、すぐさま再建されたものである。
 本殿には日本武尊(やまとたけるのみこと)、大鳥連祖神(おおとりのむらじのおやがみ)が祀られている。
その日本武尊は西征して熊襲を、東征して東夷を平定したが、その帰路に病で倒れ、伊勢国で死去したと云われる。
遺体はその地に葬られたが、その陵墓から日本武尊の魂が白鳥となって飛び上がり、大和国、河内国を経由してこの大鳥の千種の森に舞い降りたので、社殿を建てて祀ったのがこの神社の始まりと云われる。一方、大鳥連祖神であるが、元々は日本武尊の前に大鳥連が祖神を祀ったのがこの神社の始まりとも云われる。
大鳥連の祖神とは天児屋根命(あめのこやねのみこと)である。
 尚、大鳥大社は日本武尊を祭神とするため武家の崇敬が厚く、織田信長も所領を安堵したと云われる。
しかしながら、そののち戦火にて荒廃し、豊臣秀頼が再興したとされている。大鳥大社は西入り口が正面である。
木造の大鳥居、神社社名柱、参道の石畳、やはり一ノ宮の大鳥大社である。