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 2020年の東京オリンピックに向けて神宮外苑の国立競技場が取り壊され、再建されることに決まっているが、現在はどのようになっているのであろうかと、見に出かけた。
 JR中央線の信濃町駅で降りて、神宮外苑の中へ入って行くのが便利なようである。
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歩道橋を渡り、外苑の中の車道を渡り歩いて行くと、有名な絵画館の横へと出る。
絵画館は正式名は「聖徳記念絵画館」と云い、国の重要文化財である。
正面から眺めて、右手が日本画の画室、左手が洋画の画室とのことである。

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 絵画館の前を通り抜けると、国立競技場の角の交差点に出る。
工事中であるのでパネルで囲われている。
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 そのパネルの向こうにエンパイヤ―ステートビルを模したような建物が見える。
NTTドコモ代々木ビルである。
地上高約240mだそうである。
実はこのビル、オフィスは14階まで、その上25階までは通信機器室、そしてその上はアンテナなどの部分だそうである。
しかしこのビル、代々木のランドマークになっていることは確かである。
 そしてその下手前に屋根が見えるのは千駄ヶ谷の東京体育館である。
この東京体育館を最北に、国立競技場、神宮球場、秩父宮ラグビー場とスポーツの聖地が南北に並んでいるところである。
 工事現場のパネルに沿って歩いてみる。
所々に透明の部分がある。
そこから覗いて見ると、現場がつぶさに見える。
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 まだ緑が残ったりで、綺麗な更地にはなっていないが、撤去工事は進んでいるようである。
 少し南へ行ってみる。
すぐに「神宮第二球場」がある。
ゴルフ練習場との表示があり、営業中である。
その先は「神宮球場」である。
そして、かつてお世話になった「TEPIA」、そしてその先は「秩父宮ラグビー場」である。外苑の施設を一通り見終わり、元の白いフェンスに戻る。
そして西へと歩く。
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仙寿院と云う交差点に出る。
交差する通りは外苑西通りである。
ここからフェンスは通りに沿って、北へと続く。暫く行くと、黄色い外壁のラーメン屋がある。
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東京では古いラーメン店で、知る人ぞ知る「HP軒」である。
折角だから久しぶりに寄ってみようと、道路を横切り店の前まで行った。

 食券制である。
ラーメン券を購入、店員さんが席を仕切っているので従い、入口に近い立ち食いカウンターに着いた。
 結構客は多いようである。
待つこと15分位か、ようやくラーメンが届けられた。
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以前のラーメンはもっと白っぽかったような気がするが、今回のは醤油色が結構ある。
トッピングは、チャーシュー、メンマ、そしてモヤシである。
ネギは入れ放題なので、しっかりと入れてみる。

 この店は背脂ラーメンの元祖である。
以前は背脂が鉢一面だったような気がするが、今回のは背脂は少ないのは沈んでしまったのであろうか?
 良くはわからないが、兎に角頂いてみよう。
 スープは豚骨であろうが、そんなに濃いものでは無い。
味を濃くするためにカウンターにあったおろしニンニクを入れてみた。
適度な味となった。
 麺は太めである。
しっかりとした、噛み応えのある麺である。
中華麺と云うよりも、かつて食べた兵庫播磨の「もちむぎ」に似ている感じである。
 しかし、全体のバランスは良い。
量は少々多かったが、最後まで美味しく頂いたのであった。
 見たび白いフェンスに戻る。
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フェンスの向こうの左手には信濃町の慶応病院が見える。

 フェンスの掲示には、工事の内容が書かれている。
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 施工者は大成建設で、とりこわし工事である。
また、新国立競技場の建築計画のパネルも掲げられている。
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 設計者は大成建設、梓設計、隈研吾建築都市設計事務所の共同企業体とある。
そして、建築の着工予定は平成28年12月1日、完成予定は平成31年11月30日とあるが、施工者は未定となっている新国立競技場である。