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JR山手線と東海道線の新橋駅は、乗り換えで良く利用する。
お台場や有明方面のゆりかもめ、そして地下鉄の銀座線である。
しかし乗り換える時に昼食をしたりするだけで、駅の周辺をウロウロすることはなかった。
 今回は新橋で降りて、昼食と若干の探索をすることにした。
新橋駅から西の虎ノ門へ行く通りや南に向かうレンガ通りなどには沢山の食事処があり、何度かお世話になったことがある。
 今回は日比谷口でから改札を出た。
西へ出ると、そこはSL広場である。
動輪が3つのC11が静展示されている。
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 SLの顔が向いている南方向はお馴染みのニュー新橋ビルである。
このビルの地下にも多くの食事処がある。
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 地下に行くかな? と思っていると、正面に「KMそば」と云う立ち食いそばがあるではないか。
新橋駅前にあることは知らなかったが、かつて神田明神裏の清水坂下の店にはよく行ったことを思い出した。
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腹も減っていたので、早速飛び込んだ。
食券制である。
並んで、お決まりのかき揚げ玉子そばを購入した。
 かき揚げ玉子そばは、スタミナそばとネーミングされている場合が多い。
KMそばではいつもこれで、これ以外のメニューは食べたことが無い。
セルフであるので調理カウンター前に並んだ。
1分ぐらいであろうか、直ぐに出された。そして客席係嬢から空いている席も示されたのであった。
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 かき揚げの具は玉葱が目立つ。他にも色んな野菜が入っている。
そしてかき揚げに見え隠れして生玉子がある。
刻み葱はテーブルの器に置かれているので、乗せ放題であるのは嬉しい。
 さて頂いてみよう。
出汁は、関西に比べれは少し濃い目であるが、滅茶苦茶に濃いわけではない。
かき揚げや玉子、葱と混ざると、どちらかと云うと薄い目となる。
 かき揚げはサクサクと美味い。出汁と絡むと玉葱の香りが勝つ。
そば麺は、コシはあまり感じられ無いので、スルスルと行ける。
 トータルとして、美味いそばであると以前と同じように感じ、満足したのであった。
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 食事を終えたが、時間はあまりない。
無理に探索することはないが、近場に何かあれば行ってみよう。
と、店を出ると、通りを挟んで烏森(からすもり)神社の案内標識があった。
横の参道入口の案内である。
横から入るのも失礼なので、南側の正面参道に回り込んでみた。
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 正面の参道入り口にはあれこれと説明書きがある。
それを少し眺め、正面からの参道を進む。

鳥居も社殿も一風変わった神社である。
神社の現在の社殿は昭和も後半の建物であるが、神社そのものの歴史は古い。

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平安時代、平将門が東国で乱を起こしたことがある。
その乱を鎮めようと藤原秀郷が稲荷神社に祈願したところ、白狐がやって来て白羽の矢を与えたそうである。
秀郷はその矢を持って乱を治めることができたので、お礼として一社を勧進しようとしたところへまたまた白狐が現れ、神鳥の群がる所が霊地だと告げたそうである。

 そこでこの地である当時の桜田村まできたところ烏が群がっていたのでそこに社頭を創建し、烏森稲荷と名付けたと云うのが始まりとのことである。
 神社の祭神は、稲荷神の倉稲魂命(うがのみたまのみこと)、天鈿女命(あめのうずめのみこと)、そして瓊々杵尊(ににぎのみこと)である。

境内には「きやり塚」が祀られている。

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明暦の大火(振り袖火事)で、江戸市中が焼け野原となったが、烏森神社は類焼を免れたのであった。
それを記念し、火消衆のめ組一番組が奉納したとのことである。

お参りを済ませ御朱印を頂いたが、他の神社と違ってカラフルなのにも驚いた次第である。

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