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 前々回は船場センタービル内の東側の食事処(熊本ラーメン)を訪ねたので、今回は西側の御堂筋に近いところを訪ねることにした。
駅は地下鉄の本町である。
 駅から先ずは地上に出てみた。
すると中央大通りを挟んで、せんば心斎橋という商店街があるが、その東に幾つかの飲食店が見えた。
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その中に一度は行きたいと思っていた「SBカリー」という店があったので、その店に直行したのであった。

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 大阪には幾つかのカレーチェーン店がある。
今までに、インデアンカレー、上等カレーと訪ねたが、今度はSBカリーである。
SBカリーは大阪を主力に10数店舗あるそれなりの人気店である。
さてどのようなカレーなのか興味が募るところである。
 船場センタービルの北向かいにあるこの店はその本店である。
幾つかの支店は広い店であるので、さぞや立派なものであろうと期待したが、何と細い階段を上がったビルの2階、店内もそう広くない。
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創業の店であろうが、最初は小さく生んで大きく育てようというところであろうか?
流石大阪と思った次第である。

 店内は20数席であろうか?
窓際の隅の席が空いていたので、そこに腰かけたのであった。
 さて注文である。
メニューを眺めていると、店員嬢がやってきた。
何も乗せないカレーでも良かったが、ここはカツを乗せよう。
「カツカリー」を注文し、暫く待つことになった。
 出てきた出てきた。
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ルウは真っ黒である。
その上に小振りのカツが乗っている。

 さあ、頂いてみよう。
ルウを一口、濃厚である。
甘辛がミックスされていると同時に香ばしい感じがする。
他店のカレーは最初は甘く、その後辛くなって来たのに、ここのはそういう細工はしていない。
全くの直球勝負である。
 カツは柔らかくて、大きくないのでルウとご飯とを同時に掬って一口で行ける。
カツはアクセントになっているのである。
 そして最後まで美味しく頂いたのであった。
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 後で店の能書きを見てみた。
ルウの製法は、スパイスとしてターメリック、ガラムマサラ、ナツメグ、ジンジャーなどにイカスミ賊を加えているとのことである。
そして辛さの度合いは、その日の気温や湿度により微妙に変えているとのことである。
またカレーを出す際には、大鍋から一人前のルウをフライパンに移し、最後の仕上げとしてルウを焼くように温めているとのことでもある。
 従って、このような美味いカレーが出来上がるのであろうと、納得した次第である。
 さてカレーに満足した後は、この近辺の探索である。
御堂筋を西に渡って南へ行って見る。
 先ずは東本願寺の難波別院がある。
親鸞像や芭蕉の歌碑がある。
それをチラ見してもう少し南へ…。
 難波(なんば)神社と云う神社が鎮座する。
南側が正面で鳥居がある。他にも東の御堂筋側、そして北側にも西側にも鳥居がある。
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 難波神社は、反正天皇が大阪府松原市に柴籬宮(しばがきのみや)を造営した時、父である仁徳天皇を祀った神社をその近くに創建したのが始まりと云われる。
その後、上本町に遷座され、豊臣秀吉の大阪城築城に伴って現在の場所に遷座されたものである。
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 主祭神は仁徳天皇、配祀は素戔嗚尊である。
 仁徳天皇は応神天皇の子であり、応神天皇や神功皇后の一家として祀られることは多いが、主祭神の中心として祀られている神社は少ない。
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仁徳天皇は難波宮の一つである高津宮を造営して都としたため、都の跡地の高津宮には祀られている。
そしてこの難波神社にも祀られている、その位であろうか…。

また難波神社には「稲荷社文楽座跡」の石碑が建っている。

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一時、歌舞伎の人気をしのいでいた人形浄瑠璃であるが、竹本、豊竹の両座の没落で急速に衰えていったことがある。
それを蘇生させたのが植村文楽軒であり、二代目文楽軒の時、境内の稲荷神社に小屋を構え、明治まで続き、文楽軒の芝居ばれたのである。
このことが今日「文楽」と云われるようになった所以とのことである。