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 近鉄電車大阪線の沿線の所に用があり、出掛けた。
用を済ますと丁度昼であったので、行ったことがなかった近畿大学の門前の学生街で食事をしようと長瀬駅で途中下車してみた。
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 長瀬駅から大学への道は、多くの学生達がが行き来しているので間違うことは無い。
10分程歩き、校門の所に到着した。
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 門に着くまでの両側は、食事処が沢山ある。
若者の街なのでやはりラーメン屋が多いようである。
 そこで、ラーメン屋に向かうことにしたが、何系のラーメンか分かっている方が安心である。
門までの途中に「PRTこたん」という道案内の小さな看板があった。
名前からして北海道のラーメンであろう。
かつてはラーメンと云えば北海道であったが、最近は北海道のラーメン店に出会うことが少なくなっている。
これはチャンスとばかりに、看板から細い路地に入りその店に向った。
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 店内は長いカウンターと5,6脚のテーブルの店でほぼ満席である。
学生が多いかと思ったがそうでもなく、一般人と半々ぐらいであった。
上手い具合にカウンター席が空いていたので、そこに腰かけ、メニューもそこそこに、北海道なら味噌であろうとカウンターの中の調理人に注文したのであった。

料理は順番に出てくるのだが、時間が掛かる。
10分位待って、やっとラーメンが目の前に出されたのであった。

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チャーシュー、ワカメ、ネギのトッピングである。
見たところ麺は、低鹹水の若干の縮れ麺である。
熟成された麺でもないようである。

 値段が安いのでどうかな? と思っていたが、これならイケそうである。
さあ頂いてよう。
 先ずはスープである。
北海道の味噌ラーメンには焦がし味のものと、さわやかな味噌味のものに分かれる。
焦がし味が好みであるが、このスープはどうであろうか?
味わってみたところ、焦がし味でもなく、味噌汁のさわやかな味でもなく、コクがある濃い味噌味である。
麺に絡めて食べてみると、それなりに麺との相性が良く食べ易い。
 チャーシューはトロトロでなく、噛み応えのあるものである。
それなりの店の主張であると思われるが、これはこれで美味しい。
 ワカメも合わせ頂きながら、最後まで美味しく頂いたのであった。
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 支払いを済ませ表に出てみると、少しの行列ができていた。
人気店であることに満足し、店を後にしたのであった。
 折角であるから、近場の探索をしてみよう。
 駅に戻り、大学と反対側へと出てみた。
長い商店街が続く。
その商店街の先にコンクリートで整備された長瀬川が流れている。
長瀬川と云えば、江戸時代の初めまではこの場所に大和川が流れていたことで知られる。
現在の川の両岸は遊歩道となっているので、川に沿って歩いてみる。
 途中に小学校がある。
その先の右手には衣摺という住所地があり、そこに長瀬神社が鎮座する。
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 長瀬というところは明治時代に、 河内国渋川郡の柏田村、大蓮村、衣摺村、北蛇草村、南蛇草村、吉松新田、金岡新田の近隣の村が大合併し、長瀬村となった所である。
そして神社合祀令に基づきそれぞれの神社が一ヶ所に合祀された長瀬神社となったものとのことである。
そのそれぞれの神社とは、蛇斬神社(素盞嗚尊、菅原道真)、 天神社(少彦名命)、波牟古曽神社(伊弉諾尊、伊弉册尊)、白山神社(菊理姫大神、応神天皇)、衣摺神社(素盞嗚尊)とのことである。
従って祭神はこれらの神々となっている。
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 また境内社には稲荷神社など幾つかあって、多くの神が集合している神社である。

もう少し時間があるので、長瀬神社から東に歩き近鉄の線路を越えたところにある弥刀(みと)神社を訪問してみた。

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 弥刀神社は平安時代に創建された延喜式記載の式内社である。
御祭神は速秋津日子神、速秋津比売神で、伊邪那岐、伊邪那美の二神から生まれた河口の神すなわち水戸の神である。
 上記のように元々は大和川がこの場所に流れていて、その川の守り神として鎮座しているものである。
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弥刀神社を後にして長瀬駅に戻り、探索は終了した。