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大阪市旭区の官庁街に所用があったので、京阪電車の森小路駅で下車し、西方向にある目的地へ出かけた。
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所用を済ましたところで丁度昼である。
いつものように付近の食事処を探索してみた。

区役所の斜め前に尾道ラーメンの店がある。
その横の通りを挟んで、雰囲気の有りそうなうどん店がある。
そして更に西へ行くと区民センターがあり、その前に欧風料理と銘打ったレストランがある。

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 どれも外せないが、選ぶのは1つである。
少し迷った挙句、欧風料理の看板に書かれていた「名物トルコライス」に魅かれて、この店に入ってみた。
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 トルコライスには思い出があった。
かつて、職場の先輩が、仕事が定時で終われば必ずと言っていい程「トルコライスに行こう」と誘ったものである。
職場からは一駅の距離の喫茶レストランであったが、先輩は車に乗っていたので、何人かで同乗させて貰いその店に向かったのである。
その時のトルコライスはどのようなものであったか全く思い出せないが、食事をした後、珈琲を飲みながらあれこれと会社の話やら、遊びの話やらしたものであった。
 今回のトルコライスの店は「ISB」と云う。
内部はテーブルばかりで6卓、24席の店である。
昼少し前であったが、客は半分ぐらいであった。
 着席しメニューを見ると、トルコライスは2種類、ポークとエビである。
注文を聞きに来た店員嬢に、ポークトルコライスを注文した。
 店内を見回してみると芸能人や放送関係者の色紙が何枚も貼られている。
有名な店なのであろうか、少し得した気分になったのであった。
 待つこと5分ぐらいか、ポークトルコライスが出てきた。
熱々で湯気が立っている。
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 盛り上がった玉子の薄焼きの上にカツが乗せられ、デミグラスソースがたっぷりと掛けられている。
見るからに美味そうである。
玉子を少しめくって見るとその下にはチキンライス風なのが隠れている。
 さて、頂いてみよう。
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 先ずはソースを味わってみる。
 見た感じと同じのかなりの濃い目である。
次にチキンライス風をスプーンへ…。小粒の鶏肉が散りばめられた、普通のケチャップライスである。
 カツは薄めで柔らかい。
ソース、ライス、玉子、カツを適度に混ぜながら頂いたのであった。
 濃いソースが程良い味付けをしてくれる。
中々美味いものである。
瞬く間に美味しく頂いたのであった。
 さて、このトルコライスに似たような料理が幾つかある。
福井発祥のボルガライス、金沢のカツハントン、加古川のかつめし、岡山のデミカツ丼が思い付く。
添え物は別として、どれもトンカツを上部に乗せ、デミソースを掛けているのが共通点である。

白ご飯の上に玉子焼きなしでカツを乗せソースを掛けるのがかつめしとデミカツ丼。
一方、チキンライス風ご飯の上に玉子焼きを乗せ、その上にカツとソースがこのトルコ、ボルガ、ハントンである。
但し、炒めたご飯にはそれぞれ工夫がある。
特にハントンは、バターとパプリカで炒めているので、ツルっとして口当たりの良いものである。

 食事の後は少しの腹ごなし散歩である。
先ほどの横道のうどん店の前の道は神社への参道である。
 この道を辿ってみると大宮神社前の一の鳥居に到着した。
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 折角であるのでお参りして行こうと鳥居を潜った。
 通常は由緒書きの立札があるのだが、見当たらない。
二の鳥居を潜り拝殿まで来たので、先ずはお参りである。
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 拝殿の横に掲示板があった。
そこに由緒書きが貼られている。
 それによるとこの神社は、平安時代の末期に源義経がこの地に逗留した時、宇佐八幡の夢を見て目覚めたら梅の木に霊鏡が掛けられていたそうである。
義経は我に神助ありとその鏡を奉じて平家を討伐したとのことである。
この件を後鳥羽天皇に奏上して勅許の下創建したのがこの神社とのことである。
 当初は大宮八幡宮と云われ、祭神は応神天皇、神功皇后、そして比売神であって、現在も引き継がれている。
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 明治時代に近隣の幾つかの神社を合祀したため、社名も大宮神社と改められたとのことである。
 創建は義経に関わる神社であったことに驚いた次第であった。