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 岡山駅で少々の時間があったので、昼食と近場の探索をすることにした。
岡山の名物料理は食べ尽くした感があるので、それ以外でも良いから何かないかと探してみた。
 岡山駅東口の前の通りを挟んで高島屋デパートがある。
その裏通りに幾つかの食事処がありそうなので、行ってみた。
 通りを歩いていると学校帰りの高校生らしきが2人並んでいる店があった。
小豆島ラーメンと書かれた提灯が吊り下げられている。
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他には行列の店はなさそうなので、この店に決めたのであった。

 並ぶとその直後に、4人目、5人目と行列が少し長くなった。
これは人気の店なのであろう、と期待が膨らむ。
 先の高校生がドアから呼ばれた。
そして暫くして声が掛かったので、店内へと進んだ。
店内は調理場を囲むカウンターが2本、窓際のカウンターが1本、そしてテーブル席が3卓ぐらいで、25~30人くらいの席数である。
 店員嬢に案内され、カウンターの空席、先ほどの高校生と昼食サラリーマンとの間に腰を下ろしたのであった。
 メニューを見てみる。
ラーメンはカタクチイワシのイリコ出汁に小豆島の醤油「醤(ひしお)」で味付けしたスープを特徴としているとのこと。
バリエーションとしては四川ラーメンの様な辛口のラーメン、それにカレー風味のラーメンもあるようであるが、ここは先ず基本である「醤そば」を注文したのであった。
プラスアルファ―で「島めし」がセットになっているようなので、合せてお願いした。
 待つこと7~8分、醤そばと島めしが出てきた。
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さて、頂いてみよう。

 麺の出汁は、魚介の香りがプンプンする。
頂いてみると醤油の濃さもあり、流石に濃厚である。
 麺は細麺の白いストレート、博多ラーメンのようにシャキシャキして美味い。
トッピングはチャーシューに、一つまみのモロミ、そして刻み葱である。
特にチャーシューは柔らかく仕上がっていて、これも美味い。
 次は島めしである。
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トッピングには先ずは小豆島特産の佃煮昆布、併せてイリコの節を細かくしたもの、そしていろどりで海草のアオサである。
白ご飯だけでもラーメンの付け合せとしては良いが、飯に修飾が施しているのは更に良し。

 濃厚なスープの醤そば、そして島めしと交互に頂き、満足したのであった。
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 ところで隣の高校生たち、替え玉を2回も注文している。
替え玉は何度でも無料であるので、大食いにはコスパが極めて良いのである。
と思っていると隣のサラリーマン氏も替え玉である。
 こちらもと思ったが、もう満腹でどうしようもない。
止むを得ず完食とし、店を後にしたのであった。
 さてもう少しの時間がある。
近場の探索であるが、岡山城へ出掛けることにした。
 店を後に高島屋の横の路面電車の電停から、東山行きの電車に乗る。
「城下」という停留所で降りる。運賃はここまで100円である。
 交差点にある丸型の背の高いビルは岡山シンフォニーホールである。
このビルを背に東へと烏城みちを歩くと大きな旭川に出る。
その川向こうは日本三名園の一つ「後楽園」である。
川沿いに右手の南方向に歩くと岡山城の搦め手口である。
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 門は廊下門と云う。
 渡り廊下の機能も果たしているのであろう。
城郭建造物の大抵は先の戦争で爆撃されたが、近年再建されたものである。
 岡山城は、秀吉の時代に宇喜多直家、秀家により築城されたものであるが、その後江戸時代になって、池田公が入城し改築されたと云われる。
 石段を登り、天守閣と本丸の広場に到達する。
天守も再建されたもので、当時の烏城と呼ばれる黒塗りの天守を再現している。
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 本丸広場の隅に月見櫓がある。
この櫓は池田公が着任早々に建築したもので、運良く爆撃から逃れたもので国の重要文化財に指定されている。
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 本丸広場の反対側には不明門(あかずのもん)がある。
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これを抜け、下へ降りると桝形の大手門があった所に至る。
その先の両側は濠である。

 大手門の所から本丸の石垣を眺めてみる。
整然とした高石垣を見ることができる。
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 そして濠の土橋を渡り、外側から濠と石垣を眺め、探索は終了したのであった。
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