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 高知県西部を流れる四万十川は我が国最後の清流と云われる。
また柿田川富士山麓の柿田川や岐阜の長良川とともに日本三大清流の一つとも呼ばれる。
 この四万十川を見てみようと土佐くろしお鉄道中村線の中村駅で下車した。
四万十川を眺めるには徒歩では無理で、レンタサイクルかレンタカーとなる。
ここは奮発してレンタカーで向かうことにした。
 しかし先ずは腹ごしらえである。
途中には何も無さそうなので、レンタカー営業所から入手した情報を頼りに、中村駅周辺で食事処を探すことにした。中村駅の南、直ぐの国道筋に産直市場物産館のサンリバー四万十と云うのがあった。
その中に食事処「IM家」と云うのがある。
表に出された看板に今が旬の鰹のタタキと書かれている。
高知にはピッタリに料理である。
早速に入ってみた。
 店は7分の込み具合、まだ席が空いていたので腰を下ろし、店員嬢に鰹のタタキ丼を注文した。
10分ぐらい待たされたであろうか。
やっと料理が出てきた。
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  楽焼のような手ごね丼鉢にご飯、鰹のタタキを基本に薬味の刻んだ葱と大葉、そして大蒜が乗っている。
薬味を横へ寄せて、鰹タタキの切り身を見てみた。
なるほどなるほど、色艶と云い、側面の炙り具合と云い、流石高知のタタキである。
 さて、味はどうか?
土佐酢を掛けて食べてみた。
今までで食べたどの鰹タタキよりも美味かったことは言うまでもない。
納得した昼食であった。
 この産直市場の駐車場の横に観光案内所がある。
訪れて観光地図を貰い、さあ出発である。
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 町中から田園風景へと、徐々に移り変わる。
道端に観光案内標識が立てられているので、それに従い進む。
初めての道で狭いところもあり、多少の不安はある。
 先ずは佐太沈下橋に繋がる駐車場に到着した。
そこからは徒歩で橋に向かう。
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 背丈の低い橋である。
水面から2~3mの高さしかない。
車は通れるとのことであり、橋の中央付近にすれ違える場所があるが、欄干は無い。
しかし地元の人には必要不可欠なものである。
 橋全体はコンクリート造りの頑丈そうなものである。
大量の水が出た時に、流れの中に埋没し、川面を流れる木など漂流物にぶつかりにくいとの設計である。
四万十川には支流も含め47本の沈下橋があるとのことである。
尚、このタイプの橋を潜水橋と名付ける地方もあるそうである。
 更に上流へ向かう。
道が川と共に大きくカーブして山に登って行くような錯覚を受ける。
暫く行くと三里沈下橋の看板の所に到着する。その道端の電柱に、平成7年の台風でこのレッドラインの所まで洪水があったと表示されている。
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 凄いものである。
下に降りて橋を眺めてみるが、ずっと上まで水が来たとは到底信じられない。
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 川面には屋形の観光船の移動が見られる。
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のどかな風景である。

 更に上流へと進む。
道端から多くの鯉幟が吊るされ、風に泳いでいるのが見える。
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清流にとても似つかわしい。
河原まで降りて、暫くこの風景を眺めたのであった。

 この光景に満足して、帰途に就いたのであった。