1
 小田原駅は乗換えでたまに利用することがある。
30分ぐらいの時間があったこともあるが、駅前直ぐの蒲鉾屋さんに行くぐらいで、本格的な途中下車とはなっていなかった。
 今回昼食を挟んで2時間程度取れそうなので、行きたかった小田原城に駆け足で行って見た。
小田原城址には天守や門が再現再建されていて、新幹線から眺めると瞬間ではあるが、その雄姿に惹きつけられる。
 小田原城は北条早雲と五代の北条氏の城として有名であるが、現在の城跡は江戸時代になって大久保氏や稲葉氏が再築城した城のその城跡である。
 城跡の公園へは駅正面の道路を少し歩き、右折してお堀端通りを南下する。
道沿いに食事処や商店が並んでいる、いわゆる観光地様の風景であるが、無視して歩く。
 暫く行くと右手に堀が見えてくる。
堀の向こうが、城跡の公園である。
 朱塗りの学(まなび)橋が架かっているが、これを通り過ぎる。
堀に面して櫓が再建されている。
その次に現れる土橋が架けられた馬出門桝形があり、そこから入城する。
イメージ 1

2つの門と塀が再建されている。

 門を潜ると馬出曲輪という広い場所に出る。
北の方向に二の丸堀を渡る橋、そして銅の装飾が施された再建銅門(あかがねもん)を潜り、二の丸へと入る。
イメージ 2
 次は西方向にある本丸・天守へと向かう。
本丸堀は空堀である。
橋を渡り、再建された常盤木門(ときわぎもん)を潜ると本丸広場である。
イメージ 3

その向こうに再建天守が聳えている。
天守の周りを色んな角度から眺め、登城完了である。

イメージ 4
 天守の南側の堀切を渡った所に報徳二宮神社が鎮座する。
お参り、ご朱印を頂き神社も後に南に戻る。
途中に立派な藤棚があり、見事に藤の花が咲いていたのが印象的である。
イメージ 5
                2
 さて、駅へ戻る途中にとこかで昼食をという時間帯になった。
元来たお堀端通りを今度は食べ物屋さんの表を見ながら歩く。
 目に付くのは海鮮丼の店である。
パスタやハンバーグのレストランやうどんそばの店もあるが、ここは新鮮な魚の丼であろうと決めた。
 何処が美味いのか、情報は何もない。
店の表に掲げられている写真とその値段を見ながら決められず、ついに駅が間近に見える所まで来てしまった。
階下でひものを売っている店があった。
その2階は居酒屋のようである。
表に丼メニューも掲げられている。
今までよりも安いなあ…、と思いつつ階段を上がってみた。
 店の名はSSというが、居酒屋であるので昼間は結構空いていた。
女店員も今風の風体である。

 これは間違ったかなあ…、と思いつつも、おすすめの、たっぷり盛りの海鮮丼を注文したのであった。

待つこと5分ぐらいか。
味噌汁を伴って海鮮丼が出てきた。

イメージ 6
 丼鉢一面に魚の切り身が乗っている。
彩は刻み葱とすりおろした山葵である。
魚の切り身は、マグロ、サーモン、鯛、イクラ、ウニ少々は直ぐに分かるが、あと白身の魚2種類が分からない。早速頂いてみた。
新鮮である。
マグロは冷凍であろう。水気が多い。
しかし鯛はコリコリとして美味い。
何のかんのと言いながら、たちまちのうちに完食したのであった。
 小田原の観光名物はやはり海鮮丼であったことに同意した小田原の途中下車であった。