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 大阪から京都に向かう国道1号線の、大阪府と京都府の府境の洞が峠を越えて少し行くと、淀川三川のうちの1つ木津川を渡る。
その先左手に黄色い看板の「KR苑」と云うラーメンチェーン専門店がある。
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関西地方ではあまり見かけないが、東京や関東では良く見かけた店である。
確か1杯290円、創業昭和29年と、大きな看板が掲げられていた。
しかし発祥は何処で、そしてどの様なラーメンなのかは良くは分からない。

 この場所には、以前麺類を主体とする和食屋「TDK」が店を構えていたところである。
近年、ラーメン専門店に建て替えたという印象しかなかった。
新しい店ができてから訪問したことが無かったので、どんな店なのか?中身は分からないまま、とにかく行ってみた。
 かなり席の多い店である。
昼時に入ったが、2割ぐらいの客数であった。
席についてメニューを眺めた。
 醤油、塩、味噌ラーメンの3種が基本で、それに若干のバリエーションがあるくらいである。
麺は太麺と細麺の2種である。
普通なら醤油を注文するのだが、太麺になる。
細麺の方が美味そうなようなので、塩ラーメンにしたのであった。
 店内を見回してみると、このラーメン屋の発祥について書いた看板が掲示されていた。
詳細は覚えていないが、福島の会津地方とのことである。
何でも映画を見ての帰りにラーメンを食べたがその味が忘れられず、会津でラーメン店を開業したとのことであった。会津ラーメンである。
喜多方ラーメンは以前食べたことがあるが、その地方独特のラーメンであることが期待できる。

 待つこと5分ぐらいか?
目的の塩ラーメンが出てきた。
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 先ずは頂いてみよう。
塩味なのだが、スープの旨みよりも塩味の濃さが優先するようである。
スープを飲むと、少し塩辛いと思った次第である。
 麺は細麺で縮れ麺、これは出汁が絡まって丁度良いくらいである。
トッピングは、海苔1枚、焼豚2片、メンマ、鳴門、それに白ネギである。
順次頂き、若干のスープを残して完食となったのであった。
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 後程、調べてみると、会津発祥のラーメンあるのは間違いない。
現在の本社は会津では無く、中通りの郡山市田村町に置いているが…。
そして、店舗の数は業界で最多の約500店舗、全国断トツの1位のチェーン店数を誇っている。
尚、この支店のある京都府のラーメンチェーンでは、TKIP、RRTとも半分弱の店舗数である。
 話は変わるが、木津川のこの付近にはかつて時代劇映画のロケでよく使われた通称「流れ橋」という橋がある。
356mの橋であり上津屋橋(こうづやばし)と云う名である。
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 木津川の水量が増し、橋を越えるようになると橋板が浮き上がり、橋脚から外れるという仕掛けになっている橋である。
橋板はワイヤーで繋がれているので流失することは無く、橋脚にぶら下がる様な形になっている。
 現場は近くなので見に行ったが、現在も昨年の台風11号で流されたままになっていて、橋板は修理のために持ち出され、橋脚だけが並んでいるという状況である。
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 この流れ橋であるが、ここ数年は毎年のように流されていて、多額の修復費用が毎年のようにかかるということが京都府の役所で問題になっているそうである。
どのようにするのか分からないが、四万十川の様な沈下橋にして流れなくする方法もあるだろうし、周りの橋と同じように高く上げる方法もあると思われる。
また、廃止と云う案もあるようである。
 以前は、時代劇のロケに使われたが、現在は周辺にビルなどもでき、景観的にロケは難しくなっているようでもある。
 さて、どのようになって行くのであろうか? 去就が注目される。