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 天王寺駅で途中下車し、昼飯どころを探してみた。
 最近できた新しいショッピングモールの「キューズモール」というのが目についた。
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3階にフードコート「キューズキッチン」と云うのがある。
一通り見たが、見慣れた店が主体なのであまり興味が湧かない。

 その上階にラーメンの鬼と云われるMS氏がプロデュースしたラーメン店「SSや」があった。
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これは一度食べてみないと…、と店に入ってみた。

 MS氏はかつてテレビのラーメン番組で厳しい批判をしたり褒めたり、我が国のラーメンの最高審判員の様な働きをしたことがあり、良く覚えている。
同時に出演した東京でつけ麺を創始したTS軒のY氏が緩衝役をして、面白かったものである。
 しかしこのMS氏、残念なことに1年ほど前に病気が原因で永眠したことは残念である。
 「SSや」はこのMS氏が創業したラーメン店である。
当然ながら、MS氏が求めていた味を提供している店であろう。
大いに興味が湧く。店内はテーブル、カウンターを含め、30席くらいの座席がある。
入った時は2割ぐらいの客数であった。

 店員嬢が注文を聞きに来たので、迷わず醤油ラーメンを注文した。
どんな味なのか、興味が膨らむ。
 7~8分待ったであろうか?
恐らく丁寧に作っているのであろう?
やっと出てきた。
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 擦り潰し器で胡椒を少し振り掛け、さあ頂いてみよう。
 先ずはスープ、鶏の匂いが強い。
おまけに鶏の脂が結構な量で浮かんでいる。鶏好きな方には良いのだろうが、鶏を好まない小生には結構キツイ。
しかしこの味を味合わないと、鬼のラーメンに触れたことにはならない。

 我慢しながら、具も鶏まで順次頂いたのであった。
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 食べている内に慣れて来るものである。
途中からは、鶏臭さが感じなくなった。
魚介や昆布の味もするようになった。
鶏の脂も細かくなって、邪魔しなくはなった。
 麺は結構柔らかく仕上げている。
聞くところによると、鹹水はモンゴル産とのこと。
焼豚はこれも著名な豚肉を手に入れているとのことで、最良の材料を調達しているとのことである。
 成る程、ラーメンの鬼のラーメンはこのようなものだったのか、初めて知った次第である。

 しかし味は個人の好みであるので何とも言えないが、鶏出汁でも京都の様に濃厚なラーメンが多い関西では流行らないだろうな…、と思った次第である。

このモールにはオープンテラスがある。
天気が良い日には、我が国最高300mのビル「あべのハルカス」を見上げながら飲食ができる。

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 あべの筋界隈は天王寺駅から南側の表通りは綺麗な街へと変わってきている。
しかし昔を伝えるチンチン電車も頻繁に走っている。
一歩裏へ入れば昔ながらの気楽な街がある。
 どこのターミナルでもそうであろうが、新旧のハーモニーなのか、新旧の交代なのか、さてどうなって行くのであろうか?
興味あるところである。