鉄道旅の楽しみの一つは、途中下車でするミニ旅と言えよう。
目的地への到着までに時間の余裕がある場合、また帰着することに急ぐ必要がない場合、ミニ旅を楽しむことができる。
 10分程度後の電車に乗らなければならない場合には、改札を出るのは中々の勇気が要るが、30分以上もの余裕があれば、途中下車、即ち改札を出て何かをすることができる。
 30分程度では何ができるであろうか?
ご当地のお土産を買う。駅そばを食べる。コーヒーを飲む。タバコを吸う。
それぐらいであろうか…
それでも立派な途中下車である。
 1時間の余裕ではどうだろう・・?
駅周辺を歩くことができる。近くの名物食堂で食事ができる。駅近くに観光名所があれば行くことができる…
歩いて10分ぐらいのところに何かがあれば、楽しむことができる。
 3時間ではどうだろうか…?
駅前からバスに乗って、観光名所を二つ三つ訪れることができる。
ついでに名物料理も合わせて楽しむことができる、などなど…
色んな楽しみが湧いて来るのである。
 しかし、バスに頼る場合には、帰りのバスの時刻だけはきっちりと抑えておかないと失敗することがあるので注意を要する。
 遠隔地へ行って、ホテルに入るまでに余裕がある場合、また朝、ホテルを余裕を持って出る場合、名所の一つ二つは訪れることができる。
 普通は突然のミニ旅途中下車なので、予備知識は無い場合が多い。
途中下車駅に観光案内所などがあれば聞いてみるのが無難である。
駅の近場で、いい所を教えてもらえれば、それはもうラッキーである。
 そのようなものが無い場合、駅頭にある看板地図から行先を決めることになる。
それはそれで、楽しいものである。